崎山蒼志『find fuse in youth』全曲レビュー

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発売から1週間、タワレコ週間アルバムランキング4位、ビルボードランキング9位とのことでお祝い企画、全曲レビューします。

1.Undulation(album ver.)
これはもうアルバムver.にのみ存在する”あの部分”につきます。
このアルバムが一筋縄ではいかない代物であることを暗示/提示してますよね。
初見はただただびっくりですが、2周めからは、キタキタキターーーーーーーてなります。
というか、曲が始まった瞬間から、あの部分が来るのが楽しみでわくわくしちゃう。ちなみに↓こちらのMVはシングルバージョンなので“あの部分”なしです。

2.Heaven
個人的にはミスチルみスピッツみを感じる王道J-Rockアレンジだと思います。
ラストの“ハイタッチして”のところの声の張り方が初めて聞く声で、ここを聴くたびに、おメジャー様‼︎と思います。

3.鳥になり海を渡る
First take的な緊張感のある弾き語り。
歌とギター一緒に録ってますよね、これ。
あの超絶技巧ギターを掻き鳴らしながらよく歌えるなぁと改めて感嘆。
崎山くん高1のときの曲なので、閉塞感や焦燥感が今より強い感じ。
こうして新しい曲の中に混じるとそれがより如実にわかりますね。

4.花火
もともといい曲でしたがバンドアレンジでここまで鮮やかさが増すとは。
このアルバム中もっとも万人受けしそうな曲。
勝手に体がうごいてしまいます。
聴きながら首をガンガンふるので肩こりがよくなりそう。

5.そのままどこか
中盤だけど大団円ぽいというか、ある意味ここで折り返し。
少しキリンジ感があるというか、「ただいまと言えば」もそうなんですが、普遍的ないい曲を作ろうとするとキリンジぽくなる説。
アレンジャーさんによるストリングスアレンジですが、やり過ぎ感がなくてセンスのいいアレンジにしていただけて感謝です。
もっとベタに感動的に盛り上げることはいくらでもできたはず。
そうならなくて本当によかった。
安心してソニーに任せられます。

6.waterfall in me
前曲「そのままどこか」がラスト、ぶつっと切れて終わり、唐突にこの曲の打ち込みサウンドが始まる流れが、このアルバムでいちばん好きな瞬間といっても過言ではないくらい好きです。
さぁ、裏崎山ワールド始まるよ!真の崎山の姿があらわに!!という。
突然のヒップホップ調、でも曲始まりからめちゃめちゃかっこいい。
個人的にはちょっとフィッシュマンズみを感じます。
tiktokで一瞬弾き語りもしてますが、それもすごくおしゃれでかっこいいです‼︎

7.目を閉じて、失せるから。
これは曲名をみたときから絶対奇妙なDTM曲だろうと予想してましたが、やはり。叫びはじめたときは思わず爆笑してしまいました、いい意味で。崎山、やったな!と。
これまで「video of travel」とかいっちゃってる曲はありましたが、叫んでる曲はなかったような。
ライブでは拡声器で歌ってほしい。

8.Samidare
ここで一度現実に引き戻されるというか、あら、わたし今まで一体どこにいたのかしらと、我に帰ります。
正直、最初に再定義版を聞いた時は違和感があったのですが、NHKのうたコンでライブバージョンをみて一気にしっくりきました。

9.回転
弾き語りバージョンの声を絞り出して“祈りは届くの“と歌っていた尊さがすごくて、今回のアレンジバージョンはそこまでの神々しさはないのですが、いい曲であることに変わりなし。回転している感、ぐるぐる感🌀増し増しです。あと、ブックレットの猫ちゃんの絵がかわいいです。

10.観察(interlude)
エレキギターのみのインスト曲。最近ライブで五月雨の前にもインプロ入ったりしてますが、それを彷彿とさせる哀愁と色気とおしゃれさ。あと、ラストの伸ばす音が、教会のパイプオルガンのような、雅楽の笙のような、洋の東西を問わずなにか神聖な音色に聴こえます。

11.ただいまと言えば
この曲がくると、もうあと2曲しかない、、、と悲しくなります。
よく考えるとサビの歌詞は意味がよくわからないのですが、だけど何だかいい歌と思ってしまう不思議。
この曲は『夏、至るころ』という映画の主題歌なのですが、曲を依頼した監督の池田エライザさんもそんなことをいっていて、そこがいいと。そうなんですよね!
崎山くんの言葉は難しくないのにはっきりとは理解できない、余白がある感じで、本当に素晴らしいです。

12.Repeat
最初、かわいい曲と感想を書いてしまいましたが、バックトラックがかわいい音なだけで歌詞とかかなりどぎつくて、あとで歌詞カードみてびっくりしました。
結構直球で激しめのことを言ってもなんとなく大丈夫なのはあの声のなせるわざか。
いろいろ深読みできて聴くにつれてホラー感増してくるおもしろい曲です。これもTikTokでの弾き語りがすごくいい。

13.find fuse in youth
爽やかな風が流れるような曲ですが、ネガティブな歌詞も出てきます。
だけど一筋の希望がさしてくるような。
編曲も崎山くんがしていて、最初は弾き語りっぽく思わせて、段々と音がひずみだし、シューゲイザー的になったと思ったらラストはまた弾き語調になっにていくという。
崎山くんがアレンジした曲、もっと聴きたいですね。バンドぽいのとかも、ぜひぜひ。
今回有名アレンジャーさんを多数迎えていたのも、崎山くんの後学のためなんでしょう。さすがはソニー。

以上です。ラストに、TOKYO MXで放送されたデビュー特番の公式映像を。
てか、デビュー特番て! デビューだけでひと番組作られるという。
ソニーパワー、、、ありがたいです。