結構前からトマト入りの鯖味噌ってどうかなぁと思っていました。
その場合、鯖味噌にフレッシュトマトを入れるとか、逆にトマト主体でコク出しに味噌を加えるとか、味もいわゆる和風の甘い鯖の味噌煮をベースにするのか、洋風のトマト煮をベースにするのか、使う味噌は赤味噌か普通の味噌か白味噌か、トマトはフレッシュかトマトジュースか、トッピングは大葉かバジルかパセリか、、、などなどいろいろな振り方がありまして。
考えれば考えるほどマトリックスが複雑化してきて、どこに軸を据えるか決めるのが難しく、なかなか実行にうつせずにいました。

で、結局はっきり決めずに作り始めちゃいました。
とりあえず、トマトジュース使って味噌は八丁味噌、トッピングはパセリ、でやや洋風ということだけ決めて、あとは味見しながら調整するという見切り発車で。

結果、ちょっとデミグラスソースぽいような、それよりはトマト感あってやや和風かな、という感じにおさまったような。
途中かなり迷走して、どの方向に収まっていくのすらわからなくなりかけましたが、ちょっとトマトジュースを足したら一気に一点に収まっていく感じがあって、顕微鏡でピント合わせしてたらぼけぼけだっのがギュンっと焦点合った時みたいな感覚でした。
料理って結局このピント合わせの作業という気がします。

今回は結局トマトベースの洋風濃厚系になったので、今度は和風の甘い味噌煮ベースにフレッシュトマトという真逆に振ったものを作ってみてもいいかも、という気もしてます。
正直、こっちのタイプの方がイメージわきやすくて作るの簡単そうだったので、今回はあえてそちらではない方に行ってみたというのはあります。